じんけんきづきシート

3.女性の人権(じんけん)

かんがえてみよう

あなたのまわりに、「男の子は○○、女の子は○○」などの性別(せいべつ)による決まりごとはありますか?
「女の子は家のお手伝(てつだ)いをするのはあたりまえ」や「男の子は泣(な)いてはいけない」などと言われたことがありますか?
チェック

きづきのポイント

ポイントその1
日本の社会では、男性(だんせい)は外で仕事をし、女性(じょせい)は家庭で家事や育児(いくじ)をするのが当然(とうぜん)であるとする考え方が今でも残(のこ)っており、男性(だんせい)には強さやたくましさが求(もと)められ、女性(じょせい)には優(やさ)しさや細やかさが求(もと)められるというのが、長い間の常識(じょうしき)とされてきました。
しかし、このような考え方は、女性(じょせい)にある役割(やくわり)を押(お)しつけたり、女性(じょせい)がいろんな分野で活躍(かつやく)しようとすることを妨害(ぼうがい)するなど、差別(さべつ)を生むことにもなりかねません。
ポイントその2
このような差別(さべつ)をなくすためには、男性(だんせい)や女性(じょせい)が性別(せいべつ)にとらわれずにいろんな人生を選択(せんたく)できる社会が実現(じつげん)するよう、私(わたし)たち一人(ひとり)ひとりが意識(いしき)を持ち、努力(どりょく)していくことが必要(ひつよう)です。
ふかめてみよう

私(わたし)たちの学校や家庭の中では、古い時代の男女の役割(やくわり)についての考え方が今なお残(のこ)されていることがあります。こういった考え方が、現在(げんざい)の私(わたし)たちに押(お)し付(つ)けられるとき、それは男性(だんせい)が女性(じょせい)を、女性(じょせい)が男性(だんせい)を差別(さべつ)することになるのです。私(わたし)たちの身近にある「男子だから」「女子だから」の区別(くべつ)が、本当に必要(ひつよう)なものなのかどうか、考えてみましょう。

社会や家庭の中で必要(ひつよう)な仕事や役割(やくわり)を、男女が協力(きょうりょく)しあって平等に担(にな)っていけるような社会のことを、「男女共同(きょうどう)参画(さんかく)社会」といいます。男女の差別(さべつ)をなくし、性別(せいべつ)に関係(かんけい)なく一人(ひとり)ひとりが個性(こせい)と能力(のうりょく)を発揮(はっき)できる社会を実現(じつげん)するために、私(わたし)たちにできることは何か、考えてみましょう。

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