じんけんきづきシート

11.ホームレスの人権(じんけん)

かんがえてみよう

ホームレスになったのは、その人自身の責任(せきにん)だと思いますか?
一度ホームレスになったら、元の生活を取(と)り戻(もど)すのは難(むずか)しいと思いますか?
チェック

きづきのポイント

ポイントその1
2012年1月の時点で、全国で9,600人がホームレス状態(じょうたい)にあると確認(かくにん)されています。その原因(げんいん)としては、突然(とつぜん)仕事を失(うしな)ったり、病気・けが、高齢(こうれい)であることを理由に働(はたら)けないなど、ひとによってさまざまです。
ポイントその2
ホームレスになった人びとの中には、自立の意思を持っている人も多く、廃品回収(はいひんかいしゅう)など何らかの仕事についている人もいます。また、ホームレスから抜(ぬ)け出(だ)し、元の生活に戻(もど)っている人もいます。しかし、現実(げんじつ)はあまり知られることがないため、ホームレスに対する偏見(へんけん)が強く、嫌(いや)がらせや暴力(ぼうりょく)事件(じけん)も起きています。
ふかめてみよう

もしあなたが、将来(しょうらい)、家もなく家族や知り合いもいない状態(じょうたい)で暮(く)らさないといけなくなったとしたら、どのような気持ちになるか、考えてみましょう。

野宿せざるをえない状態(じょうたい)に陥(おちい)っている人達(ひとたち)を、「ホームレス」という言葉でひとくくりにして見てしまうと、一人(ひとり)ひとりの人生や思いが見えなくなってしまいます。特定(とくてい)の集団(しゅうだん)に対する人権(じんけん)侵害(しんがい)や差別(さべつ)は、そこから始まることもあります。そうならないために、わたしたちはどうすればいいか、考えてみましょう。

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