じんけんきづきシート

13.刑(けい)を終えて出所した人の人権(じんけん)

かんがえてみよう

刑(けい)を終えて出所(しゅっしょ)した人が、自分の近所に引(ひ)っ越(こ)してくることに抵抗(ていこう)がありますか。
刑(けい)を終えて出所(しゅっしょ)した人が、就職(しゅうしょく)や結婚(けっこん)などさまざまな壁(かべ)にぶつかるのは仕方がないことだと思いますか。
チェック

きづきのポイント

ポイントその1
たしかに罪(つみ)を犯(おか)したのですから、刑(けい)を終えて出所(しゅっしょ)した人がまわりから批判(ひはん)の目で見られるのはやむを得(え)ないことかもしれません。しかし、罪(つみ)をつぐなって出所(しゅっしょ)してきたのですから、「前科者」として偏見(へんけん)をもつのは、だれもがかけがえのない存在(そんざい)であるという人間としての尊厳(そんげん)を否定(ひてい)することにつながります。
ポイントその2
刑(けい)を終えて出所(しゅっしょ)した人に対しては、どうしても「また同様の罪(つみ)を犯(おか)すのではないか」という不信(ふしん)の目を向けがちです。しかし出所後にまた罪(つみ)を犯(おか)すかどうかは、社会に戻(もど)ってきた後、生活のための働(はたら)く場を得(え)られたかどうかが大きく関係(かんけい)しているという調査(ちょうさ)結果(けっか)もあります。
刑(けい)を終えて出所(しゅっしょ)した人に対する偏見(へんけん)をなくし、スムーズに社会復帰(ふっき)できるような支援(しえん)体制(たいせい)が望(のぞ)まれます。
ふかめてみよう

刑(けい)を終えて出所(しゅっしょ)した人が、人生の再(さい)スタート(すたーと)を切ろうとするとき、私(わたし)たちはどのような方法(ほうほう)で彼(かれ)らを応援(おうえん)できるか、考えてみましょう。

前へ戻る テーマの一覧へ 次へ進む