じんけんきづきシート

14.犯罪(はんざい)被害者(ひがいしゃ)等(とう)の人権(じんけん)

かんがえてみよう

犯罪(はんざい)が起きた時、被害者(ひがいしゃ)やその家族に対する報道(ほうどう)を、興味(きょうみ)本位(ほんい)で見てしまうことがありますか?
自分や家族が犯罪(はんざい)の被害者(ひがいしゃ)となったとき、名前や生活のようすがニュースで報道(ほうどう)されるのはしかたがないことだと思いますか?
チェック

きづきのポイント

ポイントその1
犯罪(はんざい)に巻(ま)き込(こ)まれた本人やその家族は、事件(じけん)によって直接(ちょくせつ)被害(ひがい)を受けるだけでなく、まわりの人びとから理由のないいやがらせ、テレビや新聞での必要(ひつよう)以上(いじょう)の報道(ほうどう)などの二次的(にじてき)被害(ひがい)を受ける場合があります。
ポイントその2
犯罪(はんざい)に巻(ま)き込(こ)まれた本人やその家族が被害(ひがい)から立ち直り、地域(ちいき)において再(ふたた)び安心しておだやかに暮(く)らせるようになるためには、何よりも地域(ちいき)の人びとの理解(りかい)とあたたかい心配りや協力(きょうりょく)が重要(じゅうよう)です。
ふかめてみよう

私(わたし)たちは、「犯罪(はんざい)に巻(ま)き込(こ)まれた本人やその家族は、事件(じけん)直後の状態(じょうたい)が一番悪く、その後は元気になっていく」と思いがちですが、現実(げんじつ)はそうではありません。直接(ちょくせつ)被害(ひがい)に加(くわ)え、まわりの人びとのうわさ、事実とは違(ちが)う報道(ほうどう)、警察(けいさつ)の捜査(そうさ)や事件(じけん)の裁判(さいばん)で被害者(ひがいしゃ)が自分の意見を十分の伝(つた)えられないことなどにより、事件(じけん)直後よりも状態(じょうたい)が悪くなることもあります。犯罪(はんざい)被害者(ひがいしゃ)やその家族に対して、私(わたし)たちはどのように接(せっ)するべきか、考えてみましょう。

前へ戻る テーマの一覧へ 次へ進む