- 日本社会で女性の人権がとくに尊重されていないと思うことはどのようなことですか?
(2011人権問題に関する県民意識調査) -
採用・昇格・仕事内容・賃金面等での「職場における差別待遇」が46.5%、「男女の固定的役割分担意識や行動(「男は仕事、女は家事・育児」など)」が36.2%、「女性の社会進出のための支援制度」が25.6%となっています。
「女性への性暴力」、「職場や学校における性的嫌がらせ(セクシャル・ハラスメント)」、「家庭内における夫や恋人などからの暴力(ドメスティック・バイオレンス)」などもまとまってあげられています。
- 気づきのポイント
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我が国においては、1985年に「男女雇用機会均等法」、1999年に「男女共同参画社会基本法」が制定され、男女平等の実現に向けた取組が進められてきました。しかし、社会にはいまだに固定的な男女の役割分担意識が残り、女性の社会参画は、政治や行政、企業、研究分野などで先進諸国と比べ著しく遅れています。女性、特に配偶者に対する暴力は、重大な人権侵害であるだけでなく、傷害等の犯罪行為にもつながりやすく、男女平等実現の大きな妨げとなっています。福岡県では、女性相談所と保健福祉(環境)事務所を配偶者暴力相談支援センターに指定し、暴力被害の相談に応じています。問題が深刻化する前の早めの相談が大切です。