人権気づきシート

9. ハンセン病患者・回復者等の人権

考えてみよう!
ハンセン病患者・回復者等が、強制隔離政策によって著しい人権侵害を受けたことを知っている。
ハンセン病患者・回復者等と一緒に食事をしたり、お風呂に入ったりすることに抵抗や不安を感じる。
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意識調査結果
ハンセン病患者・回復者等の人権に関することがらで、人権がとくに尊重されていないと思うことはどのようなことですか?(2011人権問題に関する県民意識調査)

「地域社会での正しい知識と理解が十分でない」が55.3%となっており、「ハンセン病療養所以外で自立した生活を営むことが困難である」と「差別的言動」がそれぞれ3割強で続き、「ホテル等で宿泊を拒否される」も25.0%となっています。

気づきのポイント

ポイント1

ハンセン病は、らい菌によって引き起こされる慢性の感染症ですが、らい菌の病原性は弱く、感染してもほとんど発症しません。現在では、早期発見と適切な治療によって後遺症を残さずに治る病気です。

ポイント2

ハンセン病は、古くから認知されていた病気ですが、原因や適切な治療方法が分からなかったことや、症状が重くなると身体的欠損をともなうため、多くの偏見を生み出してきた歴史を持っています。ハンセン病患者・回復者がたどってきた悲惨な歴史を学び、ハンセン病に対する正しい知識を習得・理解し、ハンセン病回復者やその家族が安心して暮らしていけるよう、ハンセン病に対する偏見・差別を社会から払拭していくことが、私たちの責務ではないでしょうか。
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