人権気づきシート

13.刑を終えて出所した人の人権

考えてみよう!
刑を終えて出所した人が、就職や結婚などさまざまな壁にぶつかるのは仕方がないことだと思う。
刑を終えて出所した人が、自宅近くに引っ越してくることに抵抗がある。
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意識調査結果
刑を終えて出所した人の人権に関することがらで、人権がとくに尊重されていないと思うことはどのようなことですか?(2011人権問題に関する県民意識調査)

「更生した人たちに対する誤った認識や偏見が存在している」が53.4%で最も多く、「就職や職場で不利な扱いを受ける」が46.9%で第2位を占めています。

「アパートなどの住居への入居が困難」、「結婚問題で周囲が反対する」、「メールやインターネットで悪質な書き込みや嫌がらせを行う」なども比較的まとまってあげられています。

気づきのポイント

ポイント1

たしかに、罪を犯したのですから、近隣や社会から批判の目で見られるのはやむを得ないことかもしれません。しかし、罪の償いをして出所してきたのですから、社会が「前科者」というレッテルを貼って差別するのは、だれもがかけがえのない存在であるという人間としての尊厳を否定/傷つけることにつながるものではないでしょうか。

ポイント2

刑を終えて出所した人が差別され、忌避されるのは、累犯の可能性を危惧することも理由のひとつです。しかし、出所後の再犯率については、生活のための働く場を得られたかどうかということが、大きく関係しているという調査結果も報告されています。地域で自立した生活ができるような支援体制と、刑を終えて出所した人に対する理解を深め、共生できるまちづくりをすすめたいものです。
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