人権気づきシート

15.性的少数者の人権

考えてみよう!
「男の子は男の子らしく」、「女の子は女の子らしく」育てるべきだと思う。
同性愛者は特別な人であり、同じ職場で働くには抵抗がある。
チェックする
意識調査結果
性同一性障害や性的指向をはじめとする性的少数者の人権に関することがらで、人権がとくに尊重されていないと思うことはどのようなことですか?(2011人権問題に関する県民意識調査)

「わからない」や「回答なし」が3分の1強を占めていることに注意しなければなりません。

人権上問題であると指摘されたものとしては、「差別的言動」、「職場や学校で嫌がらせをされる」、「性的少数者に対する理解が足りない」など、かなりまとまってあげられています。

気づきのポイント

ポイント1

<からだの性>と<こころの性>が一致し、異性を恋愛・性愛の対象とする人が多数を占めるため、それが当たり前とされてきましたが、世の中には<からだの性>と<こころの性><社会的性><性的指向>のさまざまな組み合わせをもつ人びとがいるのです。

ポイント2

性的少数者に対する差別は、性の多様性についての正しい理解をせず、「みんなと同じでない」人びとを排除しようとする心理から生まれます。人はみんな違って当たり前。違っていても人間としての願い・思いは同じ。お互いに尊重し合うことが大切です。
まとめ
人間の性は、

<からだの性>:生物学的性

<こころの性>:自分の性をどのように認識しているか

<社会的性>:服装、髪型などの外見、しぐさ、言葉づかい、仕事・家事などの役割などの社会的な性のありよう

<性的指向>:どの性別を恋愛・性愛の対象にするか

など、多様な要素から成り立っています。
前へ戻る テーマの一覧へ