- 外国人の人権に関することがらで、人権がとくに尊重されていないと思うことはどのようなことですか?(2011人権問題に関する県民意識調査)
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回答者の3分の1が「わからない・回答なし」としており、グローバル化が進展している現代社会において、県民の意識が必ずしも高くはないことを示しています。
最も多かったのは「就職や職場で不利な扱いを受ける」33.2%で、「病院等に十分な外国語表記がなかったり、サービスが受けにくい」、「習慣等が異なるため地域社会で受け入れられにくい」、「アパートなどの住居への入居が困難」なども、それぞれ3割近い人びとによってあげられています。
- 気づきのポイント
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日本で暮らす外国人の数は、平成17年以降200万人を超えています。日常生活のなかで、日本語が話せない・よく理解できないために役所や学校からの必要な情報が届かなかったり、地域や職場、学校の中で孤立したり、外国人であることを理由に希望する住宅への入居を断られたり、病気になったときに医師に病状を適切に訴えられなかったりなど、さまざまな困難や不利益を感じている外国人も少なくありません。多文化共生のまず第一歩として、身近なところで、それぞれのできる範囲で、日本語に不自由している外国人とのコミュニケーションの機会を増やす努力をしたいものです。